-------スパイシーな朝--------

朝〜きびしい〜。頭をスッキリさせたいけど、カフェインたっぷりのドリンクは苦手。烏龍茶のペットを持っていつもの新百合ヶ丘で降りる。たまにはバス乗っちまうかな...やっぱヤメた。と、歩き出したとき、後から声をかけられた。

「椎名くん!」

「ん?」

「おはよう!」

「おはよう。えっと...平野さん」

「名前覚えててくれたんだ」

「もちろん」

「一緒に行ってもいい?」

「いっつもバスじゃなかったっけ」

豪雨のとき乗ったメンバーの中にいたはず。

「ううん、今日は歩く」

「けっこう遠いぜ? そんでもいいなら」

「いこいこ」