夏咲きの木立に新葉(しんば)萌え出てる 窓辺を飾る準備見る哉
陽春に寒気が入り霧懸かり 宵に金星仄(ほの)かに光る
躑躅(つつじ)咲く木の傍らをひらひらと 紋白蝶の舞飛ぶを見る
※本記事は、2015年12月刊行の書籍『歌集 漣の夢』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 漣の夢【第7回】
中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。
夏咲きの木立に新葉(しんば)萌え出てる 窓辺を飾る準備見る哉
陽春に寒気が入り霧懸かり 宵に金星仄(ほの)かに光る
躑躅(つつじ)咲く木の傍らをひらひらと 紋白蝶の舞飛ぶを見る