行動せず悩み続けるか、復讐するか

ハムレットは、一通り話は聞いたが、クローディアスをあまりよく思っていなかった。彼は、先王は尊敬していたが、今の王のことは軽蔑していた。彼はクローディアスやガートルードの考え方とは真逆だった。

大切な人が死んだのに、それを悲しむ気持ちを抑え込んで、今できることを精一杯することは弱い人がすることだと思っていた。また、先王はガートルードを幸せにできる男だと思っていたが、クローディアスは違うと思っていた。

会議が終わって、ハムレットのところへホレイショー、マーセラスとバーナードが来た。ホレイショーはハムレットに

「お久しぶりでございます。ハムレット」
「久しぶり。ホレイショー。うっかりしていたよ」
「私はいつもあなたの忠実なしもべであります」
「君は私の友達だよ。それで、どうしてウィッテンバーグから来たのだ? ホレイショー。あ、すまないマーセラス」

そう言ってハムレットはマーセラスと握手した。マーセラスは「ああ」と言った。ハムレットはバーナードとも握手をして、「それで、どうして来たのだ?」と聞いた。

「君の尊敬していたデンマーク王の葬式に来たのだよ」
「私を馬鹿にするな。結婚式の間違いだろう」
「葬式の後すぐに結婚式をしましたね」
「倹約だ、倹約だ、ホレイショー。葬式の温かい肉が冷めると結婚式のテーブルに並ぶのさ。天国で敵に会った方が良い。ホレイショー! 真のデンマーク王、あの頃のデンマーク王がそこに見える」
「どこに?」