雄:たしかに。かわいい子が多いからトライしたんだけど、基礎練、すでについてけねぇ。。

結:やはり(笑)軽音こねーか?

雄:ユウキ軽音? なんだよ誘ってくれよ~てっきりまたさ、吹部だと思ったわ

結:ギターやんない?

雄:最近触ってないけど、またやりたい。前、けっこうウケたよな

結:バド部にお目当ていんの?

雄:まぁ、いーだろ別に!

結:なんか得意なことやってアピった方がいいぞ

雄:マジ? そう思う? まだ間に合うかな

結:吹部ほどじゃねーけど軽音、女子多いし?

雄:決めた! そっち行くわオレ。明日ちょっと行く前声かけて

結:よし、決まり!

よかった。せっかく理想のドラムを見つけたから、ギターもへんに妥協したくない、てか、気心知れたやつだと助かる。

俺と雄大は、最寄り駅前の音楽教室で、赤ちゃんリトミックを習いヨダレ掛けしてた頃からのつき合い。それから付かず離れず、中学から学校も一緒になった。

今はフリーのようだが、俺の知る限り中学では常にカノジョを絶やさず、おそらく経験値も俺より上。

軽く見えるが、練習は真面目で一生懸命、吹部でコンクール間近、忙しくてしんどい時も、多いに励まされた。

なんだか、わくわくする。

もうすぐ中間テストで勉強もやらなきゃだったが、寝落ちする寸前まで動画を観ながら耳コピを続け、夜は更けていった。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『人間関係貧乏性』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。