エジソンの電気の発明に始まり、我々は科学技術の発達により24時間いつでも生活できるようになりました。社会が全体的に夜型になっており、夜の11時に親子連れがコンビニに買い物に来ている姿を見ても平気な世の中になっています。そのため、お子さんの多くはサーカディアンリズムが崩れており、REM睡眠とNREM睡眠が周期的に十分に訪れるような睡眠をとっていないのです。

昔は、夜の9時を過ぎると面白いテレビ番組もなくなり、子どもは寝るしかありませんでした。また、日中、外で思いきり遊び、夜はそのまま布団に「バタンキュー」となるような状況だったように思われます。

日中の活動性を高め太陽の光を浴び、夜は電気を消して早く寝るという昼夜の区別をきちんとつけたリズムが今の子どもたちには重要なのです。そのためには、親御さんの努力が必要です。お子さんが、夜、一人で勝手に寝ることはほとんどありません。親御さんが寝るように促し、寝かしつけることでお子さんは眠るのです。だからこそ、親御さんがお子さんの睡眠時間をしっかりと守ってあげることが大切なのです。

※本記事は、2018年10月刊行の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。