まあまあまあまあ、抑えて抑えて。

ここでの目的は、何が正しいかじゃない。

「彼はなぜ怒るのか」を知ることだ。

いったん自分の価値判断を置いて見てごらん。

彼は、おだてられ、持ち上げられれば、怒らないことがわかった。

そして、そういう人間を重用する。

「彼は、人の上に立ちたい、褒められたいんだ!」

これは、大きな収穫だよ。

だって、彼の取り扱い説明書には

「おだてれば、うまく働きます」って書いてあることがわかったんだもの。

このことから、なんとなく、彼の劣等感が見え隠れするパターンがわかってくる。

なんと言うか、彼は「俺はエライ!」っていう着ぐるみを着た状態なんだよ。

劣等感がバレないように、そこをつつかれると怒鳴るのさ。

(彼がどうしてその劣等感を抱くに至ったかは、また別の物語だ)

今は、そうわかった君がどう行動するか、選択肢がある。

上司としての差別を訴えることもできる。

こんな上司の元で働きたくないと仕事を辞めることもできる。

彼のプライドを尊重し、よいしょしつつ仕事をこなしていくこともできる。

彼を立てつつ、彼の仕事のやり方を諫(いさ)めることさえできるかもしれない。

大事なのは、彼を馬鹿にすることじゃない。彼を理解し、どうするか決めるんだ。

今度は、むしろ君のプライドにかかってくるだろう。

でも、わかってるだろうけど、プライドって時々厄介なんだ。

だから、賢く行動するように忠告するよ。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『きみに贈る本 自分らしく前向きに生きるために』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。