私もアトピー性皮膚炎の症状が出る前は、誰とでも普通に会話することができていました。しかしアトピー性皮膚炎がひどくなってから、特に初対面の場合は緊張するようになり、時には冷や汗が出てくるようになりました。頭の中は真っ白になり、気の利いた言葉はおろか、まともな受け答えすらできないことが多々ありました。

退職後、薬局に戻った当初は、ときどき会う従兄弟に対してもかなり緊張したのを覚えています。また、自分が好意のある人に対しても、一歩引いた態度を取ってしまい、一人になった時それを後悔し、そんな自分が嫌になってしまうこともありました。

近年“いじめ”が大きな問題になっていますが、アトピー性皮膚炎患者の場合はその病状ゆえに、いじめの対象になることがあります。病気との闘いで、ただでさえ体は消耗していることが多いのです。

それに追い打ちをかけるようにストレスがかかり、症状も悪化しやすくなります。出来るだけそうならないよう、早期に適切な治療をしたいものです。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『かゆみの処方箋』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。