京都府

酷暑無双 二〇一六年八月

下鴨神社から京都水族館

体を冷やすどころか、アルコールで益々煮え滾るはめとなった。糺(ただす)の森の木蔭を歩いて体を冷やそうと下鴨神社に向かう。

【他の記事も見る】JALの機内で“ありがとう”という日本人はまずいない 

しかし、折しも御手洗(みたらし)祭の最中で、森の参道の両端は露店がずらりと並び、朝のラッシュ時の駅ホームみたいに人が溢れている。涼むはずが、イカ焼き、たこ焼き、焼きそばの鉄板の熱気に焼かれ、煙に燻(いぶ)される。

汗まみれのTシャツがすごい臭いになっている。ファブリーズを売っている露店を探すが見つからない。

やっとの思いで、本殿にたどり着き参拝を済ます。御手洗池の前には約一時間待ちの長蛇の列が。池に足を浸けて厄を落とすのが御手洗祭だが、ディズニー・リゾート並みの行列だ。さすがに池に足を突っ込むだけのアトラクションに並ぶ気にはなれなかった。

屋外はこれ以上無理と二〇一二年にオープンした水族館へ逃避する。週末の水族館は、涼を求める家族連れで賑わっている。盆地に水族館。しかも古都に。なぜ?

水族館のホームページでは、そのコンセプトを次のように語っているので概略を記す。