それが実現できなくて、国々の争いが絶えず科学を厄災化した戦争が絶えなければ、人類には自滅による滅亡への道しか残されておりません。従って、我々人類にできることは「地球一国」すなわち「世界国家」を全人類が協力一致して平和裏に実現することに人事を尽くすことでしかありません。つまり、やってみるしかないのです。

人間界における争いの消滅

人間界から争いが無くならず、争うことにより憎しみや恨みが増幅し報復合戦を繰り返せば、昔と違って発達した科学を厄災化した強力な兵器を用いての闘争は人類を滅亡に迄追い込むことは必定です。子供にもわかる単純なことです。にもかかわらず、人間界から争いがなくなることはありません。人間界とは争いを創造するためのシステムかと言っても過言ではないくらい飽くことなく毎日のように争っています。

ところで、そもそも、我々は人間界から闘争・戦争をなくすることができるのでしょうか? 不可能であれば、その行き着く先は、近い将来における自滅による人類の滅亡ですが、可能であれば、地球の自然環境・生態系の保全を確保し、人類は、この地上すなわち宇宙船地球号の中に人類の理想郷を建設し、平和と幸福に包まれて末永く存続するという栄光の未来を期待できることになります。

争いの三大根源には人種・民族の差別、宗教の存在、主権国家の存在がありますが、人種・民族差別に理知的な根拠はなく、宗教は妄想にすぎず、主権国家の命題は戦争です。最終的に守られなければならないことはひとえに人間一人一人の幸福であるにもかかわらず、これらの三大根源はそれを蹂躙する方向に働いています。

このような嘆かわしいことが生じる究極的原因は我々人類の精神の未発達に求められます。つまり、愚かなのです。なぜなら、人類は幸福を希望しながら不幸になる行動、すなわち争い、をしているのですから、これはもう「愚かである」という評価以外の評価をすることはできません。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『神からの自立』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。