ではあなたにとって「子どもが崖に向かって走っていく行為」とはなんですか。要するに「これだけは、この子が幸せになるために許してはいけない」ということです。ここが教師の信念になっていくのだと思います。

どういうときには毅然とした態度で厳しい指導にあたりますか。ここが日によって違っていたり、曖昧だったりすると、子どもは混乱し「前は叱られなかったのに、意味わかんねーよ」「○○先生、今日は不機嫌だったのかな」で終わってしまいます。

私にとって「これだけは許せない」という基準は明確です。その一つが「いじめ」です。いじめは絶対に許しません。

あなたはどんな子どもを育てたくて生徒指導に取り組みますか。厳しく叱ろうと決めている場面はいつですか。もう一度考えてみましょう。

 
※本記事は、2020年10月刊行の書籍『教師は学校をあきらめない! 子どもたちを幸せにする教育哲学』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。