アフターコロナ社会を変えるカギ

さて、これまで、ビフォアコロナとアフターコロナについて17の視点から見てきました。これらの視点のうち、大半の項目は、新型コロナとは無関係に今後訪れる社会のキーワードとしてさまざまなところでとりあげられていました。

国連サミットでとりあげられた持続可能な開発目標(SDGs)を実現するために不可欠なキーワードばかりです。私たちはアメリカン・ウェイ・オブ・ライフに憧れて戦後一貫して、大量生産、大量消費、大量廃棄の道をひた走り、高度な消費文明を築き上げました。地球は大きく広く、私たち人間は小さな存在で、〝無限の可能性〟があると思い込んでいました。

ところが豊かな文明を築き上げた今日、地球の無残な姿がそこにありました。私たちは大量生産、大量消費、大量廃棄という現在のパラダイムが誤りであったことを認めざるを得なくなりました。

[図1]ビフォアコロナ アフターコロナ

表1に示されたキーワードは、そうしたパラダイムを転換するキーワードだといえます。SDGs型へのパラダイムシフト、これが今後の大きなテーマであることは論を待ちません。さて、これらのキーワードの中で、新型コロナによって突如、重要なキーワードとしてあらわれたものがあります。それがオンラインです。

オンラインの歴史は古いのですが、今回は極めて重要な意味をもってオンラインが登場したのです。一見、SDGsとオンラインは無関係のように見えますが、実は、SDGs実現に非常に大きな役割をもって私たちの目の前にあらわれたのです。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『ワークスタイル・ルネッサンスがはじまる』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。