なお、宗教とは、既存宗教のみならず、未来に生ずる新宗教をも含める一切の宗教を意味するものとします。未来に導入されるどんな宗教も既存の宗教とのハイブリッド(混成)として生ずるという前提に立てば(第4章1−4.)、既存宗教と新宗教に本質的な区別は生じないというのがその理由です。

主権国家の存在

この地上、すなわちこの小さな宇宙船地球号の中をさらに細かく間仕切りして存在している数多の主権国家を発展的に解消して、地球を全人類の一つの国家とするというお話です。とんでもない非現実的なことのように思われるかもしれませんが、至極真面目なお話です。

なぜなら、この「地球一国」の実現なくして人類が幸せになることも自滅による滅亡から逃れる道も残されていないと考えられるからです。我々人間は、「自由、平和、そして幸福という命題」を持っています。

これに対し、国家は「国民のために、国益を守る、戦争をするという命題」を持っています。人間の創った国家が戦争により、人間の命題を圧迫・圧殺し人間を不幸にし、人類滅亡のリスク迄招来しているこの絶対矛盾を解消しようとしないでいるのは、人間の愚かさを象徴している最たるものの一つであるというほかありません。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『神からの自立』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。