2つめは、「ルールを守ること」と「自分の心を律すること」が必要だと理解させるためです。

「わがまま好き勝手」と「自由」は全く違います。子どもたちには今も未来も自由をつかみとってほしいのです。「ルールを守ること」を教えるときに大切なのは、同時に「なんのためか」を考えさせることです。

例えば、学校の中でよくある、

「黙って移動しよう!」

「黙って掃除しよう!」

「身だしなみを整えよう!」

「時間を守りましょう!」

これ、なんのためか、まずは教師が説明できますか。そこが大切です。説明もできないものを、「ルールだから」の一点張りで押し通せば、子どもは納得できません。本来ルールとは、人を縛りつけるためではなく、みんなの自由を保障するために必要です。

例えば、みんながサッカーで楽しんでいるとき、急にサッカーボールを手で持って走り、ゴールに投げ込む子が出てきたら、どうでしょう。ルールを破って、ボールを手で持った子の行為は、「自由」ではなく、「わがまま好き勝手」です。みんながルールを守るから、安心して、楽しくプレーができるのです。

この2つが私の考える生徒指導を行う目的です。次回、そのときに教師が心のどこかに置いておきたい「意識」を紹介します。
 

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『教師は学校をあきらめない! 子どもたちを幸せにする教育哲学』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。