引きこもりの人生相談

山にこもって四日目。

その日も雨だったが、昨日とは違って激しい雨だった。僕は山にこもったものの、劣等感を覚えるようになった。そこそこ良い家に生まれて、三兄弟の長男だったこの僕が、どうしてこんなことになってしまったのだろう。

自分は義務を果たしていない。自分はこうなってしまった以上、生まれてきた意味がない。

ここで僕が何をしても、何も生み出せない。生み出せても、役に立たない。

山にこもったことをどう正当化しようとしても、「みんなが僕のようになったら社会は成り立たない」という事実は動かない。そういう考えが、僕を苦しませた。

その後も、僕は部屋の中を歩きながら、いろいろと考えていた。そもそも、悩むこととはそんなに大切なのか疑問に思った。

何も考えずに、人生を楽しく生きていけばそれでいいのではないか。しかし、山にこもってしまったからには悩むしかない。

悩むことは重要なのか、悩みながら歩いていた。なかなか時間が経たない。

その時から、山に入ったことを後悔し始めた。その後はやっぱり帰るか考えながら一日は終わった。

山にこもって五日目。

また雨だった。悩むこと、深く考えることは正しいのかどうか悩むことはいったん放棄して、違うことを悩むことにした。それは自分に自信を持つことのほうがよいか、それとも謙虚でいることのほうがよいか、どちらが大切か考えた。