夕食。就寝までに3時間程度時間を空けたい。でも…

3.不規則な生活

大学入学後一人暮らしを始めると、生活上ほとんど制約がなく自由になります。外食が増え、夜は遅くまで遊び、朝は爆睡、なんてよくあることです。けれども人間の体はリズムを持っており、それに反した生活は体の負担になります。まず食事を取る時間が乱れると生体リズムも乱れてきます。

日中もある程度時間を決めたいのですが、乱れやすいのは夕食です。本来ならば極力早めに取り、就寝までに3時間程度時間を空けたいものです。私も一人暮らしを始めた当初、マージャンを夜遅くまで、時には徹夜ですることもありました。こんな時は夜遅くに飲み食いするため、胃腸にもかなり負担をかけたと思いますし、体のリズムも乱れていたでしょう。この生活の変化も私のアトピー性皮膚炎の大きな原因の一つだと考えています。

また、睡眠不足の生活を続けていると、疲れがとれず昼間に気力が湧かないことも多くなります。実際、睡眠時間7~8時間をピークに、それが前後すると寿命が短くなるという説もあります。それだけ睡眠時間が体に影響しているのです。

夜更かしはお肌の大敵といいます。よく夜中の22時から2時頃に睡眠を取ることが大切と言われますが、夜ぐっすり眠ることによって体は回復するのです。しかし、現代は夜中も働かれている方がたくさんいます。

そしてこうした方々の健康への影響は最近たくさん報告されています。警察、消防、医療などはなくてはならないものですし、利便性の問題、経済の問題などが絡みますので非常に難しいことですが、人にとって大きな負担になるようです。

※本記事は、2020年11月刊行の書籍『かゆみの処方箋』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。