玄米は栄養の宝庫

体の材料となるたんぱく質

たんぱく質には、肉類や魚介類、卵、乳製品などの動物性たんぱく質と、穀類や豆類などの植物性たんぱく質があります。どちらもアミノ酸に分解され、小腸から肝臓に運ばれ、血液を通って全身に送られて、血液や毛髪、内臓、筋肉、皮膚などの材料となります。

【他の記事も読む】JALの機内で“ありがとう”という日本人はまずいない

アミノ酸は二十種類あるといわれ、体内で合成できるアミノ酸と、体内で合成できないアミノ酸があります。後者は九種類あり、食事から必ず摂る必要があることから「必須アミノ酸」と呼ばれます。

動物性たんぱく質と植物性たんぱく質に含まれるアミノ酸の種類や量は、それぞれ異なるので、バランスよく摂取することが大切です。たんぱく質が不足すると、血管や筋肉が衰えたり、皮膚がカサカサになったり、体の抵抗力が落ちて病気になりやすくなるので注意しましょう。

玄米に含まれるたんぱく質には、次のようなものがあります。

・筋肉のエネルギー源となるBCAA

BCAAとは、バリン、ロイシン、イソロイシンの総称で、分岐鎖アミノ酸(Branched Chain Amino Acids=BCAA)と呼ばれています。BCAAは、筋肉を構成している必須アミノ酸のうち約三〇〜四〇パーセントを占め、筋肉の維持には欠かせない成分です。

運動すると、筋肉はBCAAを燃やしてエネルギーを作りますが、不足していると、筋肉中のたんぱく質を分解してBCAAを作るため、筋肉の損傷をまねきます。

運動する前にBCAAを補充しておくと、効率よくエネルギーが作られるので、筋肉疲労を軽減してスタミナを維持でき、運動のあとに補充すれば、痛んだ筋肉を回復させ筋肉痛を軽減できるといわれています。