捜索開始

私は息を切らしこのコンビニに入る。店長は、私の顔を見るや目で合図する。

その先には、ガムとコーラを握りしめているショーが居た。まずは一息である。

この頃には、このコンビニの店長や店員と顔なじみになっていた。家を脱走して行くところは、まずこのコンビニである。

お金を知らないショーは、陳列してあるパンなどを取り、いきなりパッケージなどを破いて食べてしまうのだ。最初は店長やバイトの店員もさぞかしびっくりしたであろう。小さい子供がいきなり店に入ってきて、お菓子の袋を破り食べだしてしまうのだから。

ショーがこのコンビニに入り数分後、必ず私が追いかけて来るので、その頃は店長やバイトの店員さんもある程度安心してくれていたのではないかと思う。何より嬉しかったのは事情を話すと、このような障害を持っている子の理解を示してくれたことである。

その店長に、「ショーは来なかったか」と聞くと、残念そうな顔をして首を振った。このコンビニの件は日常的に起こっていた。何日ショー追いかけてこのコンビニへ足を運んだことか……。

ショーのパニックについて。自閉症の子、またはその傾向がある子は慣れたパターンに異常なまでにこだわりを持っている。このことは後に自閉症関係の本を読んで知った。