13.play P game2

そのClubは今月いっぱいで閉館らしい。今日が、このClubでの最後のイベントです。そういう響きって、何だか確かに特別なことの様に思える。

その子が現れたのは、1時くらいだったんじゃないかと思う。手前の椅子に座って、ひとりでいたから、話し掛けることができた。

きみに似ていた。きみだと思った。

「ひとりですか?」
「はい」
「朝までいるの?」
「どうしようかなって」
「うん」
「結構、途中くらいで、しんどくなるんです、途中で帰るかも」
「へぇ」
「休みに行かない?」
「……」

そして、彼女とホテルへ、休みに行くことになった。梅田で1つ目のホテルで、ひとつお部屋があいていたが、女同士は、と、言われた。女同士は、断られる場合があるらしいこと、人とホテル自体、自分からは初めてのことだったので、そういうことを知る。

難波まで、タクシーに乗り、四ツ橋と千日前の交差点で、下車。信号を渡ったところのホテル街に、何の心配もなく、1件目で、空き部屋があった。休憩と言っても休憩なわけが、ということ。