一方、液剤型はなんと言っても飲みやすさが一番のメリットですが、もしも副作用が起きた場合、0.2㏄ずつ適宜減量することが可能です。ただし、1瓶100㎖と持ち運ぶのには意外と重いことや、針のない注射器で吸わないといけない面倒さ、注射器の目盛りが細かい、味の問題というデメリットもあります。

習慣性や依存性などの心配もないので、土日や連休なども休まず飲めて、朝夕含めた24時間安定した効果が得られるのです。特に朝方すっきり起きられ、ぐずらなくなります。

朝と夜の両方でADHD症状が見られた場合には、アトモキセチンがおすすめです。副作用はないわけではありませんが、比較的弱く、一過性の頭痛や吐き気などがたまに見られます。

ただし、吐き気は食後に飲んでいないお子さんに多く見られ、きちんと食後に飲めば防げることが多いのです。もしも副作用が少しでも感じられた場合は、無理せず慣れるまで待ち、ゆっくり増量していきます。

また、眠気が出ることもあるので、夕食後の分を多めにすることで寝つきが今までよりも良くなります。不安を抑える作用も多少あり、夜尿が改善することもあるようです。チックのあるお子さんでも安心して使えます。

※本記事は、2018年10月刊行の書籍『新訂版 発達障がいに困っている人びと』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。