太古の地球には酸素がなく従って紫外線を遮るオゾン層はありませんでした。

紫外線は細胞の遺伝子やタンパク質を破壊する作用がありますから、生物は紫外線を吸収する水の中での生活を余儀なくされていましたが、緑色植物が陸に上がり光合成が始まり大気中に酸素が供給されオゾン層が形成されて生物も陸に上がることができるようになりました。

然るに、緑色植物の代表たる森林は、燃料、建設・家具・パルプ等の資材、焼き畑農業、住宅地の開発等のために、減少し続けています。

産業革命が始まった250年ほど前から始まった森林の減少は第二次世界大戦後は特に顕著で50年間で地球上の熱帯林はその40%ほどが減少しているというデータを目にします。

このペースで減少しますと、単純計算では2100年を待たず地球上から熱帯林は消滅することになります。熱帯林以外の森林についても大同小異です。

森林の減少が生態系にもたらすものを整理しますと、(1)光合成の減少、(2)砂漠化、(3)野生生物の絶滅、(4)食物連鎖の崩壊等があります。

 

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『神からの自立』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。