◎認知症の代表的4疾患の典型的な画像所見のまとめ

認知症の診断は、臨床症状や経過が優先されますが、補助検査として、CT、MRI、SPECT、FDG-PET、MIBG心筋シンチグラフィーが用いられます。

表に示すような特徴的な画像所見を呈する場合は病型診断もされやすいのですが、典型的でない画像所見を示すことも稀ではありません。その場合は臨床症状や経過を優先することになります。血管性認知症では血管病変や血流低下領域に一致した低下を示すため特定のパターンはありません。

また、レビー小体型認知症では表示した血流パターンを呈するのは6割程度とされていますが、MIBG心筋シンチグラフィーの有用性が注目されています。

[図1]代表的疾患の画像鑑別診断の特徴
※本記事は、2018年5月刊行の書籍『改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。