縷紅草あかく咲けるを告げようよ母から種を貰い来しもの
お母さん一緒に歌おう幼き日うたいてくれし「ダリアの夢」を
「お母さん」呼びかけながら「お母さん」と呼ばれることなき我を思えり
※本記事は、2015年3月刊行の書籍『歌集 祈り』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 祈り【第7回】
―ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする―
夜明けに人知れずそっと咲く花のように、
それでいいんだよ、と許してくれるような、
自分のかわりに、幸せを願ってくれるような。
心に灯りをともす、優しくあたたかな短歌を連載にてお届けします。
縷紅草あかく咲けるを告げようよ母から種を貰い来しもの
お母さん一緒に歌おう幼き日うたいてくれし「ダリアの夢」を
「お母さん」呼びかけながら「お母さん」と呼ばれることなき我を思えり