【旅の歌】

平成二十四年

*国東半島・両子寺

国東の古刹静かに鎮座して散り急ぐなり満山もみじ

神医歌壇

 

平成二十五年

*沖縄・座間味島・ザトウ鯨を見て

波がしら風に舞うなか一瞬に尾ビレ返して夢と消えゆく

神医歌壇

 

*渥美半島・伊良湖岬・同地の早世した同級生を想いて

伊良湖岬なの花畑海見えて高く舞い立つ鵜のとり一羽

※本記事は、2019年2月刊行の書籍『歌集 花の影』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。