2013年

2013年11月1日 米国にて

11月は紅葉の季節。「紅葉狩り」などという風流な言葉を聞くと、心眼が鮮やかな赤に染まるような気がします。しかしながら、今年は台風、豪雨、竜巻と、天変地異に振り回されました。

特に今年は台風の当たり年で、台風情報に日本中が右往左往しました。自然の猛威の前に尊い人命も失われました。心より哀悼の意を表します。

改めて考えると、宇宙に漂うわが地球は、地表の70%を水に覆われた水惑星。海水は雨となって地面を濡らし、川となって海に注ぐ循環を繰り返しています。すべての生物にとってかけがえのない水ではありますが、その循環の過程で生じる天災をいかに防止するかが人類にとっての大きな課題です。

科学が発達し、台風や豪雨がかなり予想できる時代になりましたが、それでも災害は起こります。地球上に生かされている我々は、科学がどんなに進歩しても、自然に対する畏敬の念を失わないでいたいものです。

私は、10月の最終週に米国リウマチ学会に参加してきました。膠原病リウマチ痛風センターからも多くの医師が参加した関係で、一部の外来診療をお休みさせていただきました。ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたします。

以前も書きましたが、医学の世界では学会と呼ばれる組織が存在し、定期的に学術集会を開催しています。リウマチ学の世界では、日本リウマチ学会(JRC)、米国リウマチ学会(ACR)、欧州リウマチ学会(EULAR)、アジア太平洋リウマチ学会(APLAR)などがあり、最新の知識や研究、医療技術などについて熱心に発表されます。