3D-SSP(スリーディエスエスピー)とはどんな検査?

ミシガン大学(現シアトルワシントン大学)の蓑島聡先生が、90年代初頭より統計学的画像解析法を開発し、世界で始めて学術雑誌「ランセット」にアルツハイマー型認知症で後部帯状回の代謝低下がみられることを報告し、3D-SSP(3D-Stereotactic Surface Projections)(まだ統一した日本語の用語名なし)解析が確立しました。

3D-SSPはMRIとSPECTによる一種の合成画像のようなもので、SPECTの診断精度を上げるために開発された核医学検査であり、血流低下や増加を正常者から求めたデータベースと比較して、統計学的に評価する画像診断です。

次にアルツハイマー患者のSPECTと3D-SSP画像を示します。

[図1]ルツハイマー型認知症(80代男性)のSPECT画像全体的な脳血流はほぼ保たれていますが、側頭葉と頭頂葉に血流低下を認める(白丸)。血流低下は右側がやや強いようである(大阪医科大学神経内科中嶋秀人先生提供)
[図2]アルツハイマー型認知症(80代男性)の3D-SSP画像RtLAT(右外側)で側頭-頭頂葉が血流低下しているのが分かる。左に比べて有意(上の丸で囲んだ部分)。RtMED(右正中)、LtMED(左正中)で前部帯状回の低下が強くみられる(下の丸で囲んだ部分)
※本記事は、2018年5月刊行の書籍『改訂版 認知症に負けないために知っておきたい、予防と治療法』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。