さて、地球に接近して来る天体ですが、「大隕石衝突の現実日本スペースガード協会著ニュートンプレス2013年」によれば、彗星の数は比較的少なく、未発見のものがある可能性がありますが、発見済みのものでは近い未来に(200年弱)地球に衝突して来る心配はなさそうです。

小惑星につきましては、人類を絶滅させる可能性のある直径1キロメートル以上のものは地球軌道近辺に860個発見されていて、未発見のものは1割程度と見積もられています。発見されているものでは、地球にニアミスして来るものはあっても、衝突して来るものはないようですが、未発見のものについてはこの限りではありません。

関東平野を全滅させる直径150メートル以上の潜在的に危険な小惑星は100万個以上あります。地球をこれら天体の衝突から守るためには、早期の発見が肝要になります。発見されてから衝突する迄のリードタイムが長ければ長い程ほんの少しだけその軌道を変えれば、衝突は回避できます。

現在のところ、準惑星レベルの直径が500キロメートルとか1,000キロメートル(セレスは952キロメートル)という巨大なものはどうにかできるのかできないのかわかりませんが、恐竜を絶滅させたことが有力とされている統計的には1億年に1度程度の頻度で地球に衝突して来る直径10キロメートル程度の小惑星ならば、その軌道をずらし地球への衝突を回避する手段の開発は期待できます。

現在においてさえ、既に我々は小惑星イトカワやリュウグウに無人探査機を到達させ帰還させる科学技術を持つに至っております。科学技術がこれから益々発達して行くであろうことを考えますと、小惑星の地球への衝突を、例えば原子力を使って、我々人類の力で回避するのは夢物語ではなさそうです。

地球に衝突して来る天体についてはこのようなことですから、注意を怠ることはできませんが、今現在緊急に心配することはなさそうです。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『神からの自立』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。