幸せは外からやってくるものではありません。例えば先ほどの野球部員の場合、同じ環境でもきっと幸せを感じなかった子もいるでしょう。

では両者の違いは何かといえば、さまざまな要因はあると思いますが、「幸せ」だと自分の心が決めたかどうかでしょう。だからこそ、人にどう見られるかより、自分がどうありたいかを大切に生きることが大切です。そして「自分を律する心」も必要になってきます。

また、生活を充実させようと思えば、どうしても時間的に余裕がなくなりますが、その方が暇でむなしさを感じている人よりもやはり幸せだと思います。そもそも休みが嬉しいのは、日々が充実しているという前提であり、毎日が休みで、やることのない人にとっては、やることがない状況の方が辛いのではないでしょうか。

また、日々が充実している人は、自分に自信をもつことにもつながっていきます。学校の中で、自分の意見を堂々と言える子の多くは、夢中になって取り組んでいるものがある場合が圧倒的に多いのです。

ただし後でも述べますが、この意識ばかりが過ぎると、「自分さえ充実すればよい」という考えに陥ってしまい、よくありません。「他者のために」という思いは大切です。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『教師は学校をあきらめない! 子どもたちを幸せにする教育哲学』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。