[図1]全社戦略

次に理念にもとづき、「将来のなりたい姿は何なのか?」というビジョンを掲げます。自分たちがいかなる価値を創造し、提供できるかがビジョンに当たります。

次にドメインを決定します。ドメインとは戦う場、すなわち企業にとっての活動領域や事業領域のことを言います。自社の強みを適用して「どの土俵なら勝てるかを見極めて、勝てる土俵を選ぶこと」です。

経営理念は永遠に変えてはならないものですが、ビジョンやドメインは外部環境に合わせて変化することがあります。

理念、ビジョン、ドメインを決定したらいよいよ戦略の立案ですが、理念、ビジョン、ドメインを決定することで、自組織の目指す方向と、自組織の現状とのギャップを埋めるために何が必要であるかを考えると、おのずと経営戦略は生まれてきます。

最後に、経営戦略という目標を達成するためのさまざまな施策が戦術です。

※本記事は、2017年12月刊行の書籍『MBA的医療経営』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。