梅雨が明けぐんぐん気温があがりたり くる日もくる日も三十度越す
繁る葉に水の蒸発さかんなる 日にいくたびも水をつぎ足す
炎天に花を咲かせん勢ひに 日ごとに肥る稲の穂ばらみ
*穂孕(ほばら)み イネの穂が出る前に、穂の包まれている部分が発育して、ふくれること。
※本記事は、2018年11月刊行の書籍『歌集 風音』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 風音【第17回】
何気ない日常にある幸せを探しに。
優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。
梅雨が明けぐんぐん気温があがりたり くる日もくる日も三十度越す
繁る葉に水の蒸発さかんなる 日にいくたびも水をつぎ足す
炎天に花を咲かせん勢ひに 日ごとに肥る稲の穂ばらみ
*穂孕(ほばら)み イネの穂が出る前に、穂の包まれている部分が発育して、ふくれること。