第2章 人類滅亡のリスクと回避

3.地球

(2)大きくかけがえのない地球

宇宙の大きさに比べればどうしようもないほど極微な地球ですが、我々動植物にとっては相変わらずそして疑うべくもない大きな地球であり大自然です。母なる大地です。我々に大いなる恵みを提供してくれるかけがえのない存在です。

宇宙は局所的なスケールでは空間的には均質ではなく、その中で、生命が存在できる好都合な条件を備えた居住可能区域(ハビタブルゾーン、habitable zone)が必要ですが、我々の太陽系の中にその条件を満たす区域としての我が地球があります。

地球は太陽から近くも遠くもなく、暑すぎることも寒すぎることもないちょうどいい程度であるゴルディロックス帯に位置しています。生命体に必要不可欠な水があり、水が沸騰することも凍りつくこともありません。これほどまでに、生命に好都合な区域が我々の銀河系にそして全宇宙にどれほどあるものかはわかっていません。

さらに、地球そのものも我々生命体にとって好都合な条件を兼ね備えています。大気、海、陸地、河川、森林、動植物、理想的な自然環境・生態系と食物連鎖、等がそれです。

なお、我々がなぜこのように好都合な世界に存在しているのかについては、人間原理宇宙論が一つの見方を提示しています。それを簡略に言えば、「我々人間という生命体が地球に存在している事実は、地球が人間の存在と矛盾していない物理的条件を備えていて、それは人間が存在していることで偶然ではなく必然のものとしている」というものです。(第3章4-1.人間原理)