遊びを作るのはおもちゃじゃなくて自分

おもちゃは推理小説と同じ、ストーリーや犯人を自分で考える

光るおもちゃ、複雑な動作をするおもちゃは子どもにとってとても面白そうであり、すぐに欲しがります。しかし、どうやったら光るんだろう? どう動くんだろう? ということがわかってしまうと、徐々に興味は薄れていきます。推理小説の犯人を見つけてしまった状態です。

それに比べ、積み木、ボール、人形、ブロックなどのシンプルなおもちゃはそれだけ眺めていてもあまり面白くはありません。だからこそ、どうやって遊ぶのかを自分で考えるのです。ストーリー、犯人ですら、自分で変えてしまえばいいわけです。

ある小学校のグループでキャンプに行ったときのこと。「自由時間なので好きに遊んでください。」そう言われた児童は、「ゲーム持ってこなかったから何をすればいいのかわからない。」、「こんな山には遊ぶものなんて何もないよ。」と口々に言ったそうです。

想像力と発想力があれば、「岩に石を最初に当てた人が勝ち」、「ロープを枝に結び付けてブランコを作る」、「生き物を探して観察する」などいくらでも遊びが生まれるはずです。受動的な電子ゲームなどではルールを作ることが難しいといえます。どこにでもある空き箱、段ボール、セロハンテープ、マジックペンなどで、作りたいものを組み立てるような遊びがお勧めです。

ゲームであればボードゲームがいいでしょう。やっていくうちにルールを変えることも簡単です。

世界旅行ゲームであれば、遊びながら国名や首都名も覚えられます。小さいうちから考える遊びをさせることで、主体性、働きかけ力がどんどん育成されます。

ここがポイント
ルールを覚え、それに従うことは大事なことです。しかし、自分たちでルールを決めて遊び、遊びながらルールを変えていくことは発信力や創造力向上にも繋がります。おもちゃ選びはシンプルなものにしましょう。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。