第3章 前に踏み出す力(主体性、働きかけ力、実行力)を育てる

イヤイヤ期は感情のコントロールを学ぶ大切な時期

イヤイヤ期、いったん受け入れてから対応方法を考える

成長の過程とわかっていながら、どうにも大変なのが“イヤイヤ期”です。個人差があるものの、2歳半ば頃からイヤイヤ期は訪れます。「ダメ」と言えば泣きますし、受け入れると、ぐずればなんでもいうことを聞いてもらえると思ってしまいます。

結論からいうと、できるかどうかに拘(かかわ)らず、いったん受け入れることが大切です。イヤイヤ期は、感情のコントロール方法を学ぶ時期で、自分の要求を認識し、相手に伝える力を養っています。これは、社会人基礎力を高めるためにもとても大切な作業です。

それを否定し続けると、主張することをやめ、将来、殻に閉じこもってしまうことにも繋がりかねません。大変ではあっても、まずは受け入れる努力をしましょう。

とはいっても、なんでも言うことを聞いていては、わがままになるだけです。例えば、「これ食べたくない~。」と言ってきた場合は、「そうだよね、苦手なものってあるよね。じゃあ、1個だけ食べて終わりにしよう。」とゴールが見えるようにしてあげましょう。服を着替えるのがいやなら、「服を着るのって難しいよね。でも、できたらすごいなー。どうかな、やっぱりできないかな。」、「服を着られる人、手を挙げて!」という感じでやる気を促すことが効果的です。

また、違う話にすり替えるテクニックも必要です。「これ買いたーい。」とぐずったときは、「そういえば、この前のかけっこ速かったね。どうやって走ったかちょっと見せて!」など興味のある話題にすることでうまくいくケースもあるようです。

ここがポイント
積み木を投げつけた子どもに、「ダメでしょ!」と言いたくなる気持ちはわかりますが、「ぽいってできたね、今度はボールでやろうね。」と前向きに接してあげましょう。歩き始めの赤ちゃんに「なんで転ぶのよ。」とは言わないですよね。