生命の尽きるときまで守りたい「心」と言えり身体病むとも
悩み事なくっていいねと言う母にすこし間を置きウンと応える
哀しみの涙はとうに忘れしと宙を見つめて母の呟く
※本記事は、2015年3月刊行の書籍『歌集 祈り』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 祈り【第5回】
―ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする―
夜明けに人知れずそっと咲く花のように、
それでいいんだよ、と許してくれるような、
自分のかわりに、幸せを願ってくれるような。
心に灯りをともす、優しくあたたかな短歌を連載にてお届けします。
生命の尽きるときまで守りたい「心」と言えり身体病むとも
悩み事なくっていいねと言う母にすこし間を置きウンと応える
哀しみの涙はとうに忘れしと宙を見つめて母の呟く