第1章 幼少期~中学時代

【池】

私の兄が2歳くらいの頃、父の実家に家族で行った。当時、兄は体の割に頭が大きく、立っているだけでフラフラしていた。

父の実家には池があり、鯉が泳いでおり、兄は鯉に餌をあげていた。そして、両親達は生まれたばかりの私をあやしながら、池から離れた。

しばらくして戻ってくると兄は池に沈んでいた……。

【ピーちゃん】

小学1年生の時、ひよこを飼った。名前はピーちゃん。全く動物の飼育について知識がなかったため、両親に言われるまま、餌はごはん粒だけをあげていた。

ある日、ピーちゃんの体調が悪くなり元気が全くなくなった。急いで両親と動物病院へ連れていった。

そして、ピーちゃんは診察室へ運ばれた。数分後、診察が終わり、両親は医師に原因を確認した。

両親「先生、原因は何なんですか!?」
先生「栄養失調です……」

でしょうね!!

【シマちゃん】

小学2年生の頃、シマちゃんという猫を飼った。とても可愛く、いつもシマちゃんと遊んでいた。

ある夜シマちゃんが外へ出してくれと言わんばかりに窓際で鳴き続けたため、外に出してあげた。しかし、シマちゃんは2度と帰ってくることはなかった。

悲しいことにシマちゃんは車に轢かれて死んだらしい。悲しみに暮れていると自宅のソファーの上にシマちゃんが座っていた。

「シマちゃん!!」

嬉しくてたまらなくなり、シマちゃんを抱き寄せようとした瞬間、シマちゃんは消えた……。幻って本当にあるんだなと子供ながらに思った。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『ソートの人生 喜びも怒りも、悲しみさえも、笑え』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。