庭土に根づくがほどに伸びし苗 ポリ容器に移し植ゑたり

 

一本の稲の根元に新しき 芽が生え伸びて茎が分かるる

*「分(ぶん)けつ」と呼ばれる。稲の根元に近い節から、4、5本の新芽が生え、生長して枝分かれする。

 

夏至すぎて日差しの短さ感じたり 花芽をつくる備へに入る

*稲は短日植物。日毎に短くなる日照時間を測る植物時計を備えていると云われる。

※本記事は、2018年11月刊行の書籍『歌集 風音』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。