庭土に根づくがほどに伸びし苗 ポリ容器に移し植ゑたり
一本の稲の根元に新しき 芽が生え伸びて茎が分かるる
*「分(ぶん)けつ」と呼ばれる。稲の根元に近い節から、4、5本の新芽が生え、生長して枝分かれする。
夏至すぎて日差しの短さ感じたり 花芽をつくる備へに入る
*稲は短日植物。日毎に短くなる日照時間を測る植物時計を備えていると云われる。
※本記事は、2018年11月刊行の書籍『歌集 風音』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 風音【第16回】
何気ない日常にある幸せを探しに。
優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。
庭土に根づくがほどに伸びし苗 ポリ容器に移し植ゑたり
一本の稲の根元に新しき 芽が生え伸びて茎が分かるる
*「分(ぶん)けつ」と呼ばれる。稲の根元に近い節から、4、5本の新芽が生え、生長して枝分かれする。
夏至すぎて日差しの短さ感じたり 花芽をつくる備へに入る
*稲は短日植物。日毎に短くなる日照時間を測る植物時計を備えていると云われる。