第5章 社会人に求められる能力とは

言葉が行動力をつくり出す

行動力は社会生活を体験することで徐々に身につくものです。言葉が行動力を促すきっかけになるのです。

両親、教師、尊敬する先輩と、その言葉をかけてくれる存在はさまざまでしょう。今、行動力が身についてないと考える方は過去にそうした言葉にめぐり合っていないのかもしれません。

あるいは、言葉の意味は理解しているものの、自分のものにできなかった可能性もあります。企業は人を資産として育てるに当たり、教育の中でそうした気づきを与えることに力を注ぐ必要があるのです。

人が成長するためには行動力が大切です。単なる励ましを伝えるだけでは人は成長できないのです。自分を変え、行動を起こすためには、「なるほど」と膝を打つほど得心のいく言葉にめぐり合うことが必要です。

それは先人たちが遺した言葉でもよいのです。自身が強く反応できることが大切なのです。

ここにいくつかの言葉を紹介してみましょう。

生きること、それは呼吸することではない。活動することだ。(ジャン=ジャック・ルソー)※注1

(前略)幾度となく難破寸前の状況に追い込まれましたが、その苦い貴重な経験から、(中略)「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」という、現在の日本電産の原点である三大「経営の精神」がつくり上げられたのです。(永守重信)※注2

未来は、望むだけでは起こらない。そのためには、いま意思決定をしなければならない。いま行動し、リスクを冒さなければならない。(ピーター・F・ドラッカー)※注3