1つの答えを出すことがゴールではない

算数の答えは1つではなく、複数の角度から考える力が大切

わからないことがあれば、正しい答えを教えてあげたいものです。1+1=2のようにすっきり答えが出ると安心できます。

しかし、社会では多くの場合、答えは1つではありません。場合によっては答えがないということもあります。

例えば、こんななぞなぞがあったらどうでしょう? 「目が3つで足が1本のものってなーんだ?」想定した答えが信号機だったとします。そこで、子どもが「フォーク」と答えた場合、どうしますか? 

多くのお母さんは、“惜しいけど違う”と答えるようです。なぜ、正解ではないのでしょう? フォークの先を目と捉えた発想は、むしろ大正解です。

では、「3つ目小僧」と答えたらどうでしょう? 3つ目小僧は一般的には足が2本なので違うといってもいいでしょう。そもそも妖怪なので、からかさ小僧のように足が1本でもいいのかもしれません。そう考えれば、足が1本の3つ目小僧を正解としてもいいのです。

別に、揚げ足を取ったり、正解を変えようとしているのではありません。多くの正解を出すことで自信がつきます。また、1つの答えを出すことで思考を停止してしまうことはよくありません。

新しい製品を開発するには、技術だけではなく、形、使いやすさ、触り心地、宣伝方法、販売ルートなど、さまざまな視点で多くのことを考えていかないといけません。そして、同じものでもいろいろな角度で物を見る力を養う必要があるのです。思考を広げることは自分の力で考え抜く力へと繋がり、自己肯定感も高まります。

ここがポイント
社会ではいろいろな答えがあることを教えてあげましょう。人と違っていても正解になることがあるというのは、思考の幅を広げるのに重要です。また、より深く、多様な視点で考える力も付いてきます。

※本記事は、2020年10月刊行の書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。