消防訓練、実働、定期的な会合などを通じ集団生活を経験し人間関係が形成されていきます。さらに恒例行事として旅行に行ったり、1泊で釣りに行ったり。これも地域の集まり同様大切なことのように思います。

「飲みに行く時くらい自由に行きたい」
「旅行なんて希望の所に行きたい」

自由主義、個人主義の中で職場での飲食会や旅行を嫌う若者が増えてきています。新年会、忘年会などの会合や旅行をやめてしまった会社もあるそうです。

でも本当にそれでいいのか。個を大切にすることも大事ですが人は一人で生きている訳ではありません。様々な人との関わりの中で生活が成り立っています。

私達が作成している健康づくり人形劇では「寄ってよね」という居酒屋が毎回登場して来ます。そこに、寄り集う人々の中から様々な病気が起こり、人々は病気になった方々、あるいはなりそうな方々について心配したり忠告をします。私達にはそんな人間関係が大切なように思います。

さて以前にコミュニティーセンターに家に帰っても一人である子供達を集めお年寄りが勉強をみてあげたり、遊びを教えてあげる組織を作ってはどうだろうと提言しました。託児所と高齢者ケア施設を併設したある地域についての新聞報道がありました。

子供達との触れ合いをお年寄り達が待ちわび表情が一変する。子供達にとっても様々な知識を吸収でき、さらに人との関わりを学べる素敵な試みだと思います。

さて巡回健康講話の翌日受診されたKさん。94歳で最近は車イス受診となりましたが前年までは歩いて通院されていました。

「昨日はありがとうございました。今は嫁に譲りましたが以前は私もメンバーでした」。それにしても40年も続いているなんて素晴らしい。

※本記事は、2020年6月刊行の書籍『新・健康夜咄』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。