*箱根湯本・早川

青鷺は一瞬に魚を呑み込みて石のごとまた川瀨に立てり

 

心まで揺らすがごとき強き風吹く中ぽかりと山百合ひらく

 

彦星のまたたき優し曙にぽっと咲きたるタカ百合の花

※本記事は、2019年2月刊行の書籍『歌集 花の影』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。