第1章 マンションの現状と課題

では、ゴーストマンション化を回避できる方策はあるのでしょうか

分譲マンションを、耐用年限のある財産と理解した上で、その最終局面の状況を明らかにして、終焉期の不明瞭な状態からくる将来不安を払拭し、将来を見通すことにより、耐用年限いっぱいまで「安心」して住めるようにすることです。

回避できる方策は、ズバリ、当該分譲マンションの終焉処理の計画=「終焉処理計画」の有無がポイントとなります。終焉処理計画をまず立てることです。しかし、この計画の作成がなかなか難しいのです。回避できる方策は、最終的には、建物を解体して敷地を更地にし、その更地の売却費などの残余財産を、解体前の区分所有者間で清算して管理組合を解散する、という明確な計画を無理なく遂行できる計画のことですが、短期間では準備ができないのです。

区分所有者の最終処理への理解、解体費用の段取りと区分所有者の解体費用の負担回避などがテーマになります。

このテーマを、今まで論じてこなかったことは、区分所有者の自助努力不足だけが責められるのではなく、もはや関係官庁や専門家あるいはマンション管理士の責任に帰するものかも知れません。筆者も含め、大いに反省すべき点です。

このテーマを明快にクリアーできる計画こそが、方策となるものです。