第1章 マンションの現状と課題

何故、皆様は自分のマンションの将来について無関心なのでしょうか

色々な理由が考えられると思いますが、約70年前のベビーブーム世代の住宅需要などの社会的要求により生まれた、土地利用の為の容積率の緩和と土地の活用度を向上させる分譲マンションという、多層式の住宅形態に移行していきましたが、分譲マンションの区分所有者には、区分所有建物の個人財産部分である専有部分には関心があっても、共用部分のような共用財産部分の維持管理活動や、理事会を始め共同生活維持活動には、自分にとって不利になることや、なにかの痛みを感じない限り、余計なことには自ら進んで活動しない一般的な深層心理が、根源にあると考えています。

【宝町+オンライン】税務に関して無料個別相談 >>>詳しくはコチラ

管理費と修繕積立金を支払っていれば、管理会社や理事会が将来にわたって、うまく運営や財産維持をしてくれると考えているのでしょうか。賃貸マンションと同じ感覚なのでしょうか。

これにより、大多数の区分所有者は、共同生活維持活動には『無関心』であるのでしょうか。理事会役員のなり手不足もコミュニケーション活動も『無関心』となります。この無関心は、皆様の個人財産である分譲マンションでも無関心なのですから、環境汚染にも無関心になるのでしょう。

違法投棄は環境破壊に繫がりますが、分譲マンションの建物もしっかり終焉処理をして、建物解体までやらなければ違法投棄と変わらず、国や環境を破壊することに繫がってしまいます。