渚よりほどなき砂丘 産卵を もよほす亀をわれらはかこむ

*渚 「波打ちぎわ」の意の雅語的表現。

 

四つ足に掘りすすめたる砂の穴に ほとほと卵の産み落とされる

*後足が届くまでの深さに掘られた。直径三十センチメートル、
深さ四十センチメートルから五十センチメートルほどの丸い形の穴。

 

ピンポンの球のやうなるおほきさの 白き卵の盛りあがりたり

*八十個~百五十個の卵を産(う)むと云われている。

※本記事は、2016年7月刊行の書籍『歌集 旅のしらべ 四季を詠う』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。