鬼灯の青き袋を手に摘みて
ぽんぽんと鳴らす夏の末かな
*鬼灯 袋の中に実をつけ、まだ熟さないころを「青鬼灯」と云う。
いちめんに土に蒔かれし種籾を
雀がついばみ殻のみ残す
いまいちど土を覆ひて蒔きなほす
ほどなく芽ぶく双葉にぎはふ
※本記事は、2018年11月刊行の書籍『歌集 風音』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 風音【第15回】
何気ない日常にある幸せを探しに。
優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。
鬼灯の青き袋を手に摘みて
ぽんぽんと鳴らす夏の末かな
*鬼灯 袋の中に実をつけ、まだ熟さないころを「青鬼灯」と云う。
いちめんに土に蒔かれし種籾を
雀がついばみ殻のみ残す
いまいちど土を覆ひて蒔きなほす
ほどなく芽ぶく双葉にぎはふ