第二章 釣りもアレも人間は新奇好き

禿げ頭を救う「生体陰毛移植」⁉

これは麻紀さんとは別人の話だが、

芥川賞作家・吉行淳之介とその出来上がり具合を見学した、漫画家・福地泡介が「何ら変わらない、実に立派な出来栄え」と報告しておるが、男性側からの使用感に関する報告、即ち「キンチャク、タコツボ、愛宕山」等の評価報告はなく、わずかに改築者・ミスターレディーの「玉がなくなってから、昔のようなイキ方(射精感)がなくなったけど、女として愛されているという精神的な満足感がある」とやや寂しげな言葉が印象的だ。

されば女性のソノ物をスッパリと全面的に移植した人がおる。女性の物を男性に移植したのであれば、話題はさらに劇的であるが、今回は女から女への移植であった。

平成六年一〇月二一日のサンケイスポーツ紙に依よれば、ギリシャ、サロニカ大学のニコラス・ババニコフ教授が、母から二一歳の娘への移植手術に成功したと、高らかに報告しておる。

娘のソレが使用に耐えられない状態であった為(無穴症)長年使用し、これからも使用可能な状態でありながら、当事者本人はともかく、当事者の相手方が使用しなくなったため、母親のソレを娘に移植したのである。母親の心情を察すると実に感慨深いものがある。