3章 世界のパラダイム

ビフォアコロナ アフターコロナ

2 シェア&リサイクル

私たちのこれまでの物的欲望は果てしない所有欲でした。SDGs12番の「つかう責任」にもつながります。

欲望を刺激するTVコマーシャルに煽られて次々と商品を購入してきました。テレビショッピングにかじりついて、どんどんモノを購入するシニアの人が多いと聞きます。衝動的に購入して、家の一室に商品箱を積み上げ、中身を見たことがない人がずいぶんいます。

このような生活スタイルが地球環境を破壊し続けたことになります。まさか自分の商品購入が、大気汚染や南極の氷が溶けはじめている現実をつくりだしているとは思いもよらないのです。消費者を過剰に刺激する企業と消費者の衝動的な商品購入が地球を瀕死の状態にさせたということになります。

この姿をあらためるには、モノを大事にし、モノの手入れをしながら長く使うということです。商品をそんなに大事にされたらモノが売れないと企業家は素直な反応を示されるに違いありません。

しかし、この考え方に無理があると誰もが気づいているのです。日本の品質が年々下がり、すぐ壊れるようになり、また、すぐ買い替えなければいけない商品が多くなりました。

昔は、ほんとうに頑丈で、すばらしい商品が多く、愛着が持てたものです。いまは、「安かろう悪かろう」という商品が多くなり、素直なお話をお許しいただければ、経営者や職人の皆さんの心がこもった商品がほんとうに少なくなりました。