第1章 本書の重要事項

重要事項16 行動規範と感性認識─善悪、その根本的考察

(2)宇宙に普遍の絶対的善悪の研究

このように、この善悪は、人類がそれを知りえないがゆえに、気にしても仕様も無いものですが、それはそれとして、そのようなものがあるとすれば、どのようなものかについて考えをめぐらしてみます。

先ず、善悪にはそれを適用する対象が必要となりますが、その対象者は何者なのかという問題が生じます。その対象から鉱物と植物を除外できると仮定しますと、対象は下記のような生命体になります。

善悪適用対象者としての宇宙における生命体
①地球内知的生命体 ③地球内非知的生命体
②地球外知的生命体 ④地球外非知的生命体

(注記)地球外生命体の存在を仮定しています。又、知的生命体と非知的生命体の区分はここではわかっているものとして取り扱っています。

次に、これらの対象者にどのような善悪が適用されるものかを下表に基づき考えてみます。

[図1]善悪適用対象者と適用善悪の関係

適用善悪(イ) これは全ての善悪適用対象者に共通の善悪系が適用されることを表しています。

適用善悪(ロ) 適用善悪(イ)の場合、神の論理は知らず、人間の論理では、例えば、人類に適用される善悪が動物すなわち羊とか蟻などに適用できるとは考えられません。従って、人類と動物にはそれぞれ固有の善悪系が、同様に宇宙人と宇宙動物にもそれぞれ固有の善悪系が必要であると考えられます。

このことは、必ずしも人類と宇宙人それぞれに固有の善悪系が、また動物と宇宙動物それぞれに固有の善悪系が必要であることを当然とするものではありませんが、当適用善悪(ロ)は、仮に全ての善悪適用対象者に固有の善悪系が必要であるとした場合の状況を表したものです。

適用善悪(ハ)と(ニ) その生態を考慮しますと、非知的生命体にとって善悪に意味はなく、善悪を理解できるとも考えられません。この判断に基づき、非知的生命体(宇宙動物も含めて)を善悪適用対象者から削除しています。

その結果、全宇宙に於ける善悪適用対象者は人類と宇宙人を残すのみとなりました。そうしますと、残る問題は、人類と宇宙人に適用できる共通の善悪系「適用善悪(ハ)」があるのか、そうではなく、それぞれに固有の善悪系「適用善悪(ニ)」が必要なのか、ということになります。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『神からの自立』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。