「ずいずい ずっころばし ごまみそずい……」、「おてらの おしょうさんが かぼちゃの……」など、音声と手を叩き合う行動が連動できるようになる遊びが有効です。

しりとりは、はじめの音とおわりの音がわからないとできません。最後が、撥音の「ん」でしりとりは終わりとなり、負けとなります。

さらに、読みには「流暢性」が重要になります。一字一字の逐次読みでは、平仮名は読めても単語としての意味が理解できません。すらすらと正確に読み、適切な表現ができることは読解力に必須の要素の一つです。

読みで単語の意味がわかるようになるためには、文字と音変換の素早さが必要です。文字をパッと見ただけで、すぐに単語として読めるようにすることです。

3文字以上の単語は難しくなりますので、これには写真と文字の両方を同時に見せて、子どもが見慣れることにより、文字を覚えやすくします。アニメ、虫、動物などその子にとって興味のある写真や絵のカードを使って、だんだんにスラスラ読めるようにしていきます。

※本記事は、2019年6月刊行の書籍『もしかして発達障害? 「気になる子ども」との向き合い方』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。