農業は、日々過酷な重労働であり、かつ、水の管理は重要であり、獣害対策、田植え、稲刈りなどを滞りなく進めていくためには、住民が結束していかなければなりません。

そのために、村で話し合い、さまざまなルールをつくり、それを守りながら生活をしていかなければならないのです。スローな部分とハードな部分の両面があるのです。その点をよく考えなければなりません。

このルールを守って助け合っていくことにストレスを感じない人にとっては、田舎はすばらしいところかもしれません。またそうした人々には暖かい手を差し伸べてくれるのが田舎の人々です。

ただ、これまではどのように考えても、経済的な側面を解決することができませんでした。一反(300坪)の水田からあがる手元収入は、せいぜい年間6万円ほどです。

サラリーマンのときの生活水準を維持しようと田舎暮らしをはじめた人は、厳しい現実にびっくりして逃げ出す人が後を絶ちません。

現実はスローではあるがハードなのです。

※本記事は、2020年9月刊行の書籍『ワークスタイル・ルネッサンスがはじまる』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。