雪の夜に藁蓑よそふ赤鬼の
人なつかしく山を降り来る

 

赤鬼の雄叫びあげて村ぢゅうの
家を訪ひゆく男鹿のなまはげ

 

戸を叩き座敷にあがり来るなまはげを
招く慣ひに酒肴ととのふ

*酒肴 お酒とお膳料理(はたはたの干物など)。

※本記事は、2019年9月刊行の書籍『歌集 秋津島逍遥』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。