人は来てお城のさくらに遊ぶなり
 あかぬ色香に春を惜しめり

 

うっとりとライトに照らさる夜桜の
 妖しくはなやぐさまに見惚るる

 

弘前のお城の濠の花筏
 しづかな水面にしらしらと照る

*花筏 水面に桜の花びらが散りしき、筏(いかだ)のように浮かんでいるさま。

※本記事は、2014年2月刊行の書籍『歌集 忘らえなくに』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。